御神塩(お清め塩)、盛り塩について

伊邪那岐尊と御神塩・清め塩

 お清めに塩を用いることは、海水を意味する潮(しお)とも通じてさまざまな風習があります。

古くは、白鬚神社の主祭神である伊邪那岐尊(いざなぎ)が黄泉(よみ)の国の穢(けがれ)を祓うため、海水で禊祓い(みそぎはらい)をおこなったと記紀神話(古事記・日本書紀)に記されています。

また、白鬚神社の例大祭(11月19日)では、氏子、崇敬者など多くの参拝者が境内すべてに御神塩をまく『塩まき』神事が執り行われています。

御神塩(お清め塩)

 御神塩(お清め塩)には、切麻(きりぬさ)、玄米が入っております。お札所、拝殿前で授与いたします。

神職が塩を天日干ししたのち、玄米ときりぬさ(五色)を混ぜあわせ神前にてお供えし祈願しております。

※切麻(きりぬさ)または切幣とも書きます。神道の祭祀の際、祓(はらえ)に使う道具の一つであり、祓い清めるために神前にまきます。

盛り塩の歴史と効力 

 盛り塩は、海水に罪や穢れ(けがれ)を取り除く効果があったことに由来しています。

平安時代には日本に盛り塩の文化が伝わっており、徐々に縁起が良いものとして定着します。また、海水を浴びて身を清めたり、海水を沸した「塩湯」が、病気治療や無病息災のために用いられました。塩が持っている浄化や殺菌を昔から日本人は知っていたのです。

盛り塩の「 形 」

 「円錐形」か「八角錐形」の形状が基本です。

八角錐形に含まれている「八」の数字は、「末広がり」を意味し、縁起が良いとされています。
良い運気を引き寄せやすいと言われているため、盛り塩の形に迷っている人は八角錐形にするとよいでしょう。

盛り塩「置く場所」

 盛り塩を置くとよいとされている場所は、方位・方角として家の中心から見て東西南北の4方向と、表鬼門と裏鬼門が基本です。

表鬼門は方角的には北北東、裏鬼門は南南西の方角となります。

また、運気の入口である玄関先もよいとされています。特に、水や火を取り扱う場所には悪い運気が溜まりやすいので、キッチンやお風呂なども置くとよいでしょう。盛り塩を設置する際は、「設置場所の清掃」と「定期的な交換」が必要です。

盛り塩は家、会社、店舗などの中から悪い運気を取り除き、安全な状態をたもつ目的におこなわれます。清掃と定期的な交換を心がけ穢(けがれ)を祓い幸運を招きいれましょう。

盛り塩「交換時期」

 長期間放置せず、1ヶ月に2~3回程度の交換が必要です。

盛り塩自体が、悪い運気を吸収しますので悪い運気でいっぱいになると、それ以上吸収できなくなってしまいます。

毎月「一日」・「十五日」月次祭

 白鬚神社では、毎月1日と15日に月次祭(つきなみのまつり)の神事(しんじ)があり、祓いの盛り塩を氏子、崇敬者、参拝者に授与いたしております。

※月次祭とは、天皇の健康、国家の平安を祈るおまつりです。

※白鬚神社の境内にて、冊子を無料配布しております。