神が棲み居る「竜ヶ脇の瀧」(不動明王像)
1月19日に祭典を執行しております。
参加者には、「柊(ヒイラギ)の守札」と「柊団子」を授与しており、病気平癒、厄除け・安産の護符として珍重されています。又、滝の水はあらゆるものに効能があると云われており、滝水を各自拝受しています。
※遊歩道の整備が終わっていないため、参加人数に制限があります。詳しくは、社務所(0983-27-6335)か、神職(長川哲治:090-2851-6335)までお願いいたします。
竜ヶ脇大明神・大日大聖不動明王を祀る
社伝・白鬚神社 縁起より。
遠き昔より、「蛇は水を好み渕や沼、池に棲み、大蛇は龍神となり水神」と崇められた。
「竜ヶ脇の瀧」は、滝の高さが約100mあり上部に深淵(しんえん)な滝壺が存在している。滝壺の奥まった磐境(いわさか)には、「竜ヶ脇大明神」「大日大聖不動明王」がお祭祀しており、「主」=大蛇が棲み居る神聖な滝として崇め祀られてきた。
「雨乞い祈祷」「五穀豊穣祈祷」「諸疾病祈祷」など集団的祈祷の場であった。
※磐境(いわさか)とは、神祭のための祭場。
江戸時代、龍ヶ脇で雨乞祈祷が行われた記録によると、
・「寛政6年(1794)6月20日、白鬚龍ヶ脇にてご祈雨」
・「寛政9年(1797)閏7月5日、白鬚龍ヶ脇にてご祈雨」
・「寛政10年(1798)6月24日、尾鈴ならびに白鬚龍ヶ脇にてご祈雨」
・「寛政11年(1799)6月21日、尾鈴で祈雨速水が差し越す、白鬚龍ヶ脇へは小田勘解由が差し越す」
・「文化元年(1804)6月19日尾鈴へ内田主水、白鬚龍ヶ脇へは速水が雨乞いのため差し越す」
とある。
祈雨とは雨乞祈祷のこと、尾鈴は領内最高峰尾鈴山(1405m)のことで、雨乞祈祷が頻繁に行われた高鍋修験の霊峰とされている。
速水、小田勘解由、内田主水は藩要職の人物である。
資料
『高鍋藩寺社帳 天保五年改正』
石川恒太郎『日向ものしり帳』鉱脈社
『宮崎県史料 第四巻 高鍋藩続本藩実録(下)』宮崎県立図書館
『高山彦九郎全集 第四巻』高山彦九郎遺稿刊行会